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聖衣の墓場の亡霊の前でムウ様ストリップ(+ポールダンス)in黒サガムウベース ご指名があったのでやってみました。 やってみることに意義があるという混ぜるな危険ぶり、童虎ムウもどさくさに紛れてます。 ※童虎は老バージョンです。 ※すべてジョークです。 striptease 「すとりっぷとな…」 滝の轟音に消えそうなムウの声をかろうじて聞き取った童虎は ようやくその、恥じ入る様子に得心した。 …年端もいかぬ子供がなんという破廉恥な言葉を口にするのじゃ… シオンには聞かせられぬわい…と童虎は頭を抱えた。 「『おまえにはできるまい』と嘲笑われました。あの男に…」 ムウは目に涙を浮かべ顔を真っ赤にして震えている。 相変わらずあの聖域の簒奪者は好き放題しているようである。 しかしこの時期の教皇職は祭事が建て込み、忙殺されているはずなのに よくもまあ、ジャミールに通う暇があるものだ。 先日、聖衣の墓場で「それ」を強要されたムウは、 服を脱ぎながら亡霊が飛び交うあの一本道を渡ったそうだ。 しかしそれは当然ながら単なる脱衣に終止し、 亡霊たちからですら『ここは風呂場ではない』などのヤジが飛んだらしい。 あの男はまたあの男で、そんな様子に馬鹿笑いをしたと言う。 あの亡霊たちはムウを子供と侮り、シオンの後継と認めていない節がある。 そのことも含め、ムウは悔しくてたまらず恥を忍んでこちらに来たのだろう。 「館の本を調べたのですが、辞典以外にそれを叙述したものは サロメの七つのヴェールの話くらいしかなく…。 どうやら踊りと一体だということまでは理解しましたが、それ以上は」 「ふーむ…文字資料ではのう…」 「はい。そこでわたしも街の酒場に出かけてみたのです」 「ほう?」 「つまみ出されながらもなんとか侵入し、鉄棒の傍で踊る女性を見ました」 「ほっ!ポールダンスとは珍しい」 「ご存じなのですか?とにかく参考になりそうだったので、舞台裏に忍び込んだのですが… 女ものの着物を着せられたうえ、襲われそうになりました…」 「ふぉっふぉっふぉ」 「笑い事ではありません!」 「無理じゃ無理じゃ。おぬしにはまだ早い。あきらめるのじゃ」 「どうしてですか?何がいけないのですか?」 「年が…いや何もかも足りぬわ…もっと成熟してからじゃの」 「…わたしが未熟者だからですか…」 「そういうことじゃ。だいたいそんなものを教えてはあの世でシオンに顔向けできぬわ」 シオンの名を出すとムウはうつむき、しばらく黙り込んだ。 「…すでに…わたしは貞操を奪われた身…もうこの体には何も残っておりません。 それならばいっそあの男を翻弄し、跪かせるほどにわたしが力を持てればと…」 童虎はかつての自分が聞かせた慰めを、ムウが心の支えにしていることを知った。 そう、敵国からの妃が王をたぶらかし、国を傾かせ仇を取る話は枚挙に暇が無い。 ムウは今でもそれでようやく自尊心を保っているのであろう。 ムウはまたムウで、酒場の男たちの前に、女王のように君臨する踊り子を思っていた。 男たちは飲食も忘れ、彼女に跪き、札束を差し出し、尊敬と羨望の眼差しを注いでいるように、 ムウには見えたのである。 一度でよいからあの男に膝を折らせたい…無意識のうちに、ムウはそう願っていた。 「女聖闘士が女を捨てるがごとく、この道はのう、…男を捨てなければ進めぬ」 「覚悟はできております」 「形を真似たところで、何にもならぬ。一朝一夕にはできぬ芸事じゃ」 「精進いたします!」 童虎はムウの決意の固さを見て、深く嘆息した。 「…おぬし、あの男との閨はどんな具合じゃ」 「え…は……???…何を…」 「どんな心持ちになるのじゃと訊いておる」 「く…屈辱以外の何ものでもありません。…いつも早く終えればよいとそればかり…」 「歓…つまり快楽はないのかの」 「うっ…それは…」 ムウは頬を限界にまで染めた。しばらく沈黙してのち、消え入るような声で答えた。 「それだからなおさら屈辱的なのです…」 「ふむ…。今夜、月が天中に昇るころ来るがよい」 ムウは丁寧に礼をすると去っていった。 涙にぬれるムウの瞳に、ほのかに宿る熱のようなものを認め、老師は深く息を吐いた。 「いつまでも子供と侮っておったのは、わしのほうじゃの…」 * * * それから、別段血は滲まないが、汗と何か他のものが飛ぶ鍛錬の日々が始まった。 一日目の夜、童虎はムウを丸裸にし、厳しく尋問をして彼の羞恥を知悉するに至った。 二日目の夜はムウに自らを慰めさせた。 ムウは非常に抵抗をしたが童虎の叱咤に泣きながら何度か己を汚した。 そのうえで童虎はムウにこう説いた。 「良いかムウよ。すとりっぷとはすなわち誨淫導欲の技じゃ。ただ淫蕩に耽るのではない。 まず自らが飢えねば人の欲を煽ることなどできようか」 「…なにもかもお見通しなのですね…一度だけ…一度だけ……欲しいと思ったことが…」 「そのときのその気持を常に忘れるでないぞ」 「は…はっ」 童虎の指導は的確であった。 三日目にはムウは躊躇いながらも、自ら足を開き、腰を上げて誘うような余裕が生まれた。 すべてこれらは、月明かりが晧々と照る滝の岩の前で行われたのである。 連日の徹夜で老いた童虎は日中いくたびも死線を彷徨った。 …シオンの残したムウが乞うのである…たとえこの寿命を多少縮めてもわしのできる最大限の教えを垂れてやらねばならぬ。 そんな彼の意思、そして女神の加護とが童虎をこの世に留めていた。 四日目の夜、眼前に表れたライブラにムウは瞠目した。 「今日はこれを遣う。わしが許そう」 「し…しかし」 「この聖衣とわしは一心同体じゃ。…これをわしを思って慰めてみよ」 童虎が差し出したそれは「拐」…すなわちトンファーであった。 ムウは恐る恐る、しかし次第に大胆にそれを愛ではじめた。 まずは指先で触れ、後に高く顔前に掲げて口唇で… なだらかな円筒形の両脇に僅かに隆起するその境に、ムウは小さな舌を懸命に這わせる。 先端からくびれにかけて、何度も赤い舌が往来する様子に童虎はたまらず呼気を封じた。 うかつに昂ぶってポックリいってしまうわけにはいかないのである。 「どうじゃ…」 「次第に…温くくなってまいりました…」 ムウは驚いたようだ。 「そうじゃ。本来纏う人間に合わせて自在に伸縮するのが聖衣じゃ」 おそらく、ひとたび体内に入れば、そこにもっとも適した径に換わるはず …どうじゃ、おぬしはそれが欲しくはないか」 体の芯が、童虎のその言葉でぞくりと動いた。 自ら拓いて火をつけておきながら、ムウの理性はためらった。 「欲しいかのう?」 「ああ…い…いただけたら…」 「まだまだじゃのう」 童虎の杖が、ムウの臀部をぴしり、と打つ。 「うっ…く…ください」 童虎の眼差しが厳しく光る。 「ほ…欲しい…欲しいです…」 とたん、ずっしりとした武具がムウを貫いた。 「あっ…あああ」 ムウは狂喜し、背をそらしたまま腰をくねらせる。 童虎は取っ手部分を掴み、浅く深く往来させる。 「ああっ…腰がひとりでに動……凄いです…」 「それほど良いか」 「は…はい…老…師…」 その後ムウは嬌声をあげて達したのち、童虎からそれを手渡されると自ら貪った。 翌朝、ムウは起き上がれず、童虎の仮住まいの離れを借りて横になっていた。 うつらうつらとしている間、夢枕に一人の黒髪の青年が立った。 笑顔のやたらさわやかなその青年はムウと三度交わり、幻のように去ってしまった。 どこか懐かしいその太陽の匂いのする肌にムウはひととき癒された。 目を覚まして見渡すと、気配どころか着衣の乱れも情交の痕跡もない。 「夢か…」 ムウはそこまで飢えていたのかと恥じたが、 逆に「もはや誰でも良い」と思うほどに道を極めたとも思えて誇らしかった。 帰りがけに童虎はムウにライブラを差し出した。 「しばらく貸そう。それをわしだと思って日々励め」 「よいのですか?」 「無論じゃ。ただしおぬしは若い。荒淫も過ぎるとそれなしでいられなくなるかもしれぬぞ…」 すでにその傾向は見えていた。童虎は言外にそれをたしなめてはみたが、それを苦にするか 否かは畢竟、本人次第である。 「本望です。サガごとき邪悪喰ってやります」 「ホッその意気じゃ」 「お借りします老師」 その後ろ姿はやはり華奢で、聖衣箱が歩いているようではあった。 しかし童虎はその歩みに頼もしいものを見た。 * * * 聖衣の墓場は、相変わらず亡霊が跋扈していた。 黄金聖衣を背負うムウをなぶるかのように四方八方から亡霊が飛び交う。 「ここから先はシオン様のゾーン」 「逃げ出したかと思ったぞ小僧!」 ムウは無言でライブラを開くと、スピア…槍を手にとり、その地に三つ又の歯を深々と刺した。 まだあの男は現れていない様子だ。しかしそんなことはどうでもよい。 ムウはじっと槍を見つめ、そこに身を寄せるようによりかかると、 おもむろにその柄を撫ではじめた。 亡霊たちが早くもざわめく。 そのうっとりとしたような顔つき、悩ましいほどに柔らかな手つきに 断末魔の叫びをあげ気の早い亡霊たちが昇天してゆく。 その様子を横目に、ムウは膝立ちになり、そこにひどくゆっくりと舌を這わせ始めた。 まるで蜜をなめるとるように、舌を奥まで広げたかと思うと、またからかうように 舌先のみを這わす…。その継ぎ目を広げるかのように丹念に何度も唇を押し付ける。 透明な唾液にまみれた手を上下させることも忘れない。 「な…なにぃ…これは」 亡霊たちが次々に集まってくる。 彼らの小宇宙が高まるのか、あたりの空気が電気を帯びたようにぴりぴりと振動する。 ムウは両手をつき、四つんばいになると腰を高く悩ましくくねらせながら 筒体を軽くかじりはじめた。 そしてその唇に引き寄せられるように柄に体をぴたりと寄せ、 蛇のように身体をくねらせながら腰帯をしゅるり、と解く。 槍にからめる片手は悩ましく上下させたままだ。 亡霊たちからは苦しげなうめき声が次々と洩れる。 ムウはスッとたち上がると払い落とすようにズボンを脱いだ。 編み上げ靴に輝く白い腿があらわになり、歓声が上がる。 ムウの上着の丈は尻と腿の境あたりをちらりちらりと晒しつつ 見えるか見えないかの絶妙なところを揺れた。 亡霊たちの強烈な欲望の思念がその白い足にまとわりつく。 火照った体に刺すような冷気が心地よくムウは脚を開くとその刺激に身を委ねた。 それだけで実体もないのに精尽きてしまった亡霊たちが次々と倒れる。 ムウは片足を交互に槍に絡め亡霊たちの視線をほしいままにしていたが おもむろに片足を大きく上げて槍に立て掛けるとゆっくりと靴ひもを解いた。 脱いだ靴を片手に持ちながらギリギリの位置の内腿に、柄を押し付け、 腰をそらせては顕になった片足の指先で槍を撫でる。 そのまま口付けながら身体を絡ませて座り込むと、嫣然と笑い、 一瞬素にもどったかのようにして髪紐をパサリ…と解いた。 何名かの亡霊が確実に昇天した。 さらりと流れる髪に顔を隠しながらもう片方の靴紐をとき、 無防備にもごろりと地に背を預け、柄には露わになった両足の裏を、柄に押し付ける。 その円い尻と太ももを露わにさせしながら、上半身は平素の服というアンバランスさに、 マニアな性癖のある亡霊から歓喜の悲鳴が上がる。 槍によりかかりながらまた膝立ちになると、腕を交差させ、ゆっくりと上着だけを脱いだ。 ムウはいまや局部を覆う小さな布切れと、首にかろうじてからまるストールのみをまとっていた。 ムウはストールごしに槍に股間を、首すじを腿を擦り付け、わざとらしく嘆息しては切なげに柄を抱いた。 悩ましい腰の動きに、紐で縛られていた腰の布切れが落ち、その白い腿がつけ根まで露わになった。 そしていよいよストールが肩を滑り落ちた…と思うと、 着衣のムウが現れた。 「いかがでしたか」 ムウの誇らしげな声は背後の男に注がれた。 途中から、刺すような視線は感じていた。 隙あらば、この槍を投げてもいい…そうとも思っていた。 なかなか答えがないのを不審に思い、振り向くと、男は…黒い髪のサガは そこにただ立ち尽くしているだけだった。 しかしいつも高慢な笑い顔ではなく、顔色は青ざめている。 「…何か?」 男はムウに近寄るなりその両肩を掴み、激しく詰問した。 「言え…誰に抱かれて…おまえはそんな…!」 あまりに激しい怒りに、ムウは一瞬死を覚悟した。 しかしムウを掴むその手まで震え、よくみればその瞳はどこか縋るように揺れている。 どうやら槍など投げなくても、自分はこの男の胸倉に剣を刺したのだとムウは了解した。 しかも、あとはもうひとつきすれば倒れるのではないか、というような苦しみようだ。 「ライブラ…まさかあの老いぼれとか?」 「いえ…いいえ。誰も」 ムウは早々に種明かしをする自分に呆れた。 いつでもこの男にもっと深い傷を負わせることだってできるのだと己に弁解しながら ムウは言葉を続けた。 「自分で…しました」 「なん…だと」 「あなたがそう言ったではないですか。出来はしないと…だからわたしは」 男はムウと、それから刺さったままになっている槍を交互に見た。 「フ…そうか…フハハ…そうであったか!」 そしていつものように愉快そうに笑うと、ふと真剣な眼差しになり、 ムウを抱きよせ 「放っておいて悪かった」 などと言った。 確かに男にしてはこのところ訪問が減っていた。 多忙を極めていたからである。 「…誰もそんなこと」 「そうかそうかククク…そんなに淋しかったのか」 「わたしは…っ……んっ」 黒髪のサガはムウの口を唇で封じ教皇服の帯を解くと、槍の柄にムウの両手を結び付けそのまま犯した。 亡霊たちが固唾を飲んで見守るなか、ムウは不思議なほど何度も果てた。 ムウの渾身のすとりっぷなる技がいかなるものであったか、 結局のところはうやむやになってしまった。 しかしながら墓場の亡霊たちには効果は絶大であったらしく、 以来彼らはムウ親衛隊と化し「ムウ様」と慕い崇めている。 少年が真の渇望に苦しむのはまたしばらく先の話である。 おしまい |