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黄金のドナドナ------エピローグ------ 乾いた砂埃をたてて、荷馬車が走って行く。 何故か俺はそれを必死に追いかけていた。 黒い衣を被った不気味な御者に駆られ、馬車は坂道を下る。 息が切れ、倒れ伏しそうになりながら 俺はようやく追いついた。 しかしその荷台は・・空だった。 御者は無言で乗れと促す。 俺は・・俺は・・・ ・・・ アルデバラン、アルデバラン! どこかからムウの叫ぶ声が聞こえ、俺は目をさました。 「良かった。気が付いたのですね。」 強烈な既視感に俺はくらりとした。 ここは・・・? 俺は冥界で、地獄の最果てで仲間とともに散ったのではなかったか。 「やあ、アルデバラン残念だったな。」 …サガがいる。あたりを見回すとシャカも、カミュも、皆いる。 俺は了解した ああ、ここは… 「皆天国に逝きそびれたのです。なにしろ曲者揃いですから。」 「…ムウ」 「でもあなただけ、あとすこしでそのまま天国にいってしまうところでした。」 俺は女神に感謝した。 …俺の「天国」はここに… おしまい。
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