男達は繰り返し入れ替わり、狂宴は続いた。
いつのまにか日は落ち、夜半が過ぎ、燭台の光も尽き
最後の一人が倒れ伏すころには、夜も明けはじめていた。
わたしは全て見届けた。
無理矢理に流し込んだワインは十本を数えた。


ムウはしばらくぐったりとしていたが、巨体を押しのけて起き上がり、
卓においてあったわたしの飲みさしのグラスを干した。
わたしは託宣を待つかのようにムウの様子をうかがう。
「…これで満足ですか?」
ムウの声はかすれていた。しかしいつものムウだった。
「おまえこそ満足か?」
ムウはわたしの頬を叩こうとしたようだったが、
そのままわたしに動きを封じられた。
言葉とは裏腹に、ムウはわたしの腕の中で大人しくなる。


何はともあれ、風呂だった。



別荘を離れるとき、わたしは終始無言のムウに言った。
「また来よう」
「…嫌です」
ムウはきっぱり拒絶をした。
だがその声のわずかに震えをわたしは聞き逃さなかった。
そむけるムウの顔をこちらにむけるとわたしはいった。
「提案ではない。決定だ」
わたしは何かを言おうとするムウの唇をふさいだ。
そのふくらみはすでに熱く、充分に潤っていた。
わたしはしばらく無心にその柔らかさを堪能した。
「サガ…今日のことは…もう」
ムウは困惑したように抗う。
「黄金聖闘士で同じことをしてみたらどうだろう」
「無理です。何を考えているのですか!」
実際その時わたしが何を考えていたかというと、
一度に消化しうる理想的な人数と人員配置だったのだから
これには答えないほうが良かったのだろう。
やはり雑兵たちとでは体力の差は歴然としており、
ムウにはまだ追い込む余地があった。
完膚なきまでに打ちのめし心の底から屈辱に泣かせたい。
黒いわたしが陶冶した奇跡のようなムウの身体。
本人にどの程度自覚があるのか知れないが、
その果てまでわたしは見極めるつもりだ。
ムウの髪と尻をなでながらわたしは真剣に方法を模索し始めた。



顔を背けてはいたが、ムウはわたしから離れなかった。
わたしはその伸びやかな下肢に手の甲を這わせる。
上着の袖口からのぞく腕がまぶしい。
わたしはまだほのかに湯の熱の残る内腿を撫でた。
「ムウ…愛している」
ムウは聞こえないかのように押し黙っている。
わたしはそのうなじ、首筋、頬に柔らかく口付けた。
さすがにこのタイミングは酷いだろうかとは思ったが
わたしの体はムウを望んでいた。
「あなたなど…嫌いです」
しばらく沈黙したのちにムウは答えた。
しかしいつものようにわたしの手を拒みはしない。
「…嫌いな男がいい…のか?」
「いいかげんにしてください」
わたしは怒るムウを抱きすくめた。








終わる










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サガを甘やかす




白のなかの黒もとい光のなかの影。そもそも光が無ければ闇がなく、
闇がなければ光もない。だからムウ様がどちらも愛していたことは
おそらく本人たちが苦しむほどに矛盾しないと思うんです個人的には。
…正反対な2人(人格)だけど、ムウ様にとことん執着する点においては
きっと一緒です。2人とももうどうしようもなくエロ親父ですしですし。
サガほどの男がもう救いようがないほどにムウ様に惚れ込んでいるというのが
どうにも萌えで、毎度ながらサガファンの方ほんとにすみませんという感じです;
ちなみにプレイ?に関してはサガが動揺するほどにはムウ様はこたえてなくて、
真面目に嫌がったほうがサガが興奮するというのは分かっていたかもしれません。

2010年5月4日
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