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後書き・・・ ええと、書いてるほうも、「エエ〜」といいたくなるような結末で 申し訳ありません。この元ネタは『タイス』です。 娼婦タイスに魅せられた修道士が、彼女を改心させるも、みずから その肉欲に溺れ、彼女の死とともに鬼になる、というミイラ取りが ミイラになる的萌えシチュエーションがまったく生かせず・・・。 それでもなんとか ・シャカムウ、テキスト ・歌劇中の『タイス瞑想曲』およびその原作『タイス』がテーマ ・パラレル、死にネタ無し ・二人の接触はハグ程度 をクリアできたでしょうか・・・;;ドキドキ。 シャカの電波な脳内風景は書いていて楽しかったです。 でもあいかわらず情景描写がお粗末でお恥ずかしい限り・・・。 頑張ったのですがフランスの原文の万分の一も反映できていないことを お侘びしなくてはなりません。 (この話、クライマックスというか心理的転機が愛するものの死なので 仮にそれを全部入れてパラレルにするとこんな感じです。あらすじ→■) 歌劇あらすじの名前を変えただけですが結構個人的には萌えます(笑) 〜タイスについて〜 歌劇『タイス』はジュール・マスネ(1842-1912)の代表作の一つで、 間奏曲の『タイス瞑想曲』も広く愛されてます。今回この原作となった アナトール・フランス(1844-1924)の『タイス』を参考にしたのですが。 大変面白くまた興味深い話でした。オペラとは違い、主人公パニュフスは タイスの面影を払拭したいあまりに、柱に登ったり墓にもぐったりと 本当に偉い大変なのです。饗宴での哲学問答も興味深い。 とことん疑い、迷いまくる役柄はシャカよりもむしろサガなのかなあとも 思いつつ、そのタイスを囲うシャカの昔の友人、偽善者インテリ貴族は まんまサガだとか思いました。 原作を読む前はタイトルからしてたとえばワイルドの『サロメ』に連なる 東洋趣味や運命の女な話とばかり思ってました。しかし、読んでみると 高級娼婦を聖女に変え、高潔な修道士を鬼にも変える信仰がテーマでした。 神への徹底した懐疑、とくに主人公が苦悩のあまり、当時異端とされていた アリウス派の信仰を口走ってしまうあたりは鳥肌がたちました。萌えとか 抜きにでも面白かったです。 参考にする際、仏教とキリスト教の接点を探ってみたのですが・・・・いくら 真面目に考えても所詮シャカのインチキ神仏だと思うとつい適当に。 タイトルの白蓮はフランスの原文第一章のLe Lotusからとりました。 訳者水野氏も指摘されているように、ホメロスの『オデュッセイア』他 で有名な「蓮、またこれを食べる人にその故郷を忘れさせるほど甘美な 果実」です。テキストにも反映したかったですが、無理でした・・・。 以下を参考にしました〜〜数字は出版年、()内は初版の年です。 ・『新グローヴオペラ事典』スタンリー・セイディ編、 中矢一義、土田英三郎 日本語版監修 白水社、2006、pp.396-399. ・アナトール・フランス小説集3『舞姫タイス』水野成夫訳、白水社、2000(1941) ・『舞姫タイス』谷崎精二 訳 聚英閣、1924. ・France, Anatole,Thais,Paris, 1920. (原文はThe Project Gutenberg EBook, http://www.gutenberg.org/etext/6377も参照。) ・ホメロス『オデュッセイア』松平千秋訳(上下)岩波文庫 2006(1994) (まさに余談ですが、以前、塩野七海女史がどこかで『オデュッセイア』は 朝帰りしてしまった夫が妻に延々と言い訳をする話、というイタリア人(?)の コメントを載せていて、それが思い出されて笑いを堪えるのが必死でした。 地中海男ってそうなのか〜とか思いつつ・・・) そして読後感があまりに酷いのでオマケをもうひとつ付けてみました。 back |