| 電波襲来 |
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前書きという名の逃げ口上 シャカに憑かれました。 ・・・やはりどうしてもこの男が邪魔をして アルデバランムウのお話が進みません。 いきなり夜中に降ってきた話です。 ですのでちょっとかなり展開が強引です。 初めて書いた"シャカムウ"です。 ほのぼの?な四コマを楽しんでいらしてる方は どん引きされるかもしれないと思います。 四コマとは別世界ということで。。 一頁ずつ上げてゆこうと思います。 最初を読まれて、無理!と思う方は ・・見なかったことにしてください。 場所は十二宮、 設定は生き還り後です。 大人仕様です。18歳未満の方は精神衛生上ご遠慮ください。 * * * ---「ところがそこへ運悪くシャカがまちうけていました」ーーー 電波襲来 隣のアルデバランと愛し合っていると、 シャカが現れた。 よく晴れた昼下がりのことだった。 今は宮の外にいるが、おそらくこのまま白羊宮を通過するのだろう。 ムウは、気付かなかったことにした。 別に知られたところで何が変わるわけでもない。 今更。 笑顔でアルデバランを送り出し、けだるい疲れの残る体を ベッドに休めた。 僅かに頬に当たる風が心地よい。 そのまましばらく眠ってしまったようだった。 目覚めたのは日が大分傾いた頃だった。 私室に戻るとシャカがまちうけていた。 「なんだ・・ずっと待っていたのか暇な男だな」 「君に尋ねたいことがあるのだ」 「・・・!!」 シャカは天舞宝輪を放った。 挨拶もなくいきなり最大の奥義とはそうとうトサカにきていたのかもしれないが、 眉一つ動かさぬこの男の表情からは何も読み取ることはできない。 「な・・んの真似だ・・」 体の自由がきかない。立っているのがやっとだ。 「君が答えさえすれば、すぐに終わる。」 逃げ道をふさいだのだろう。 意識と身体とを引き離され、テレポーテーションはつかえない。 「君の心にいる男は誰かね」 「何・・?」 刹那、深海に引きずり込まれたかのような圧迫感に覆われた。 ムウは床に倒れ伏す。 「分かると思うが君の五感は奪われた。 直接小宇宙で話してくれてかまわない。」 《・・・一体何の話だ!》 怒りの小宇宙がシャカの脳内に響き渡る。 「言葉どおりだ」 《・・・私の素行が気に入らないのか?ならそう言ったらいい》 「いや、私は君の趣味や嗜好に立ち入ったりはしない。」 シャカがムウの男癖の悪さに腹を立てているのかと 思ったが どうやらそれとは違うようだ。 《・・・話が見えないといっているのだが》 「私には見える」 かみ合わない会話にそろそろ本気で何かが切れそうである。 とはいえここで千日戦争を始めるわけにはいかない。 「私には見えている。目など開けずとも常に君の姿が。」 シャカの小宇宙がひときわ増大したのを感じる。 「・・・見えるのだ。今、君の苦しむさまも、 夜毎、君が他の男たちの腕のなかで痴態を尽くすさまも、 ずっと見えていた。」 背筋を冷たいものが駆けるような感覚がムウを襲った。 普段から何を考えているかさっぱり分からない男だったが こんなときほどそれが恐ろしいと思ったことはなかった。 「愛してもいない者に何故、体を許す?」 《君には関係ない》 「私が純潔を保ってきたというのに君という男は」 《そんなこと、知るかー!》 意味不明かつ何の脈絡もない話をされ、暴走しそうになる小宇宙をムウは必死で押えた。 「君は愚かしい行為を繰りかえす一方で、私には指一本も触れさせぬな。」 《・・・そ、、それは単に》 「単に、・・何だね」 《嫌だからだ!》 「・・・・・」 《君の相手なんて命がいくつあっても足りない。 現に見ろ!今だって私はうっかり死にかけている。》 シャカはやはりそれには答えず、言葉を続ける。 「理性より肉欲を選択する君の趣味を 別段どうこう言うつもりはないのだが」 《・・・・だったら何だというのだ》 「交歓の際にいつも君は、どこか他所を見ているようなのだ。」 《・・・・》 大きなお世話だ。 しかし本当にこの男は自分のそんなところを見ているのか。 「私が見た君は、誰か想う相手がいる。」 《何を勝手に!》 「かなわぬ欲望をかりそめの相手で満たしているのだ。」 《・・・・・》 ・・・呆れて言葉も出ない。 しかし意識を保ち続けないと七識が溢れ出してしまう。 まだ扱い慣れていない八識もやっかいだ。 ムウは今にも遠のいてゆきそうな理性を必死でくいとめる。 どうやらその「相手」とやらを同定せねばシャカは納得しないようだ。 《だからそんな相手は居ないといっているだろう》 思い当たる節はない以上、そう言うしかない。 そもそも誰彼が好きだ嫌いだなどの騒ぎにはムウは疲れ果てていた。 それでも頑として譲らないシャカに、腹ただしさが蘇ってくる。 《それに・・・仮に誰か想う相手がいたとして何故君に言わねばならぬ!》 「どうしても言わぬというのか。」 《くどい・・!》 「ならば地獄に落ちたまえ」 Next
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