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それから3日が経った。 今日もサガ先生の目はとても穏やかだ。 でも僕の奥は容赦なくえぐられている。 「ムウ…おまえはわたしのなんだ?」 「ペット…です」 答えるたびに僕の中はきゅうと締まり、背後からの抽送が速くなる。 「そうだムウ…おまえは昼休みから放課後までの短い時間すらも、男なしでは我慢ができずに、 誘われるままに二人も喰らい、それだけでは飽きたらずその気もない大人を誘いこむくらい、 どうしようもなく淫乱なんだ」 「う……は…はい」 「そんな子にはそれ相応な『エサ』をやるのが飼い主の勤めだ…そうだろう?」 サガ先生の、低い声が耳に絡まるように優しくて、僕はうっとりと目を閉じた。 「どうだ?美味しいか?」 「あっ…は…おいしい…です…もう先生もう僕…あっあんっ」 僕はまたいってしまった。 病室の床に、ぽたぽたと滴が垂れる。 「本当に…おまえはどうしようもないな」 サガ先生の軽蔑しきったような声が、冷たくて気持いい… 「オレもそろそろ、いく」 僕のなかに、カノンの熱い濁流が注ぎこまれる。 サガ先生はそんな僕たちをベッドから目を細めて眺めている…。 …サガ先生はカノンと自分がどう違うか、しきりに聞いてくるけど、 体や形、動きの癖までほとんど同じなのに、全然違う。 強いて挙げても少し日焼けしてざらりとした指先や、刺青のある二の腕、 根元にピアスをしていることくらいしか違わない。 あまりにもそっくりだから、サガ先生が欲しくて仕方ない僕には拷問のよう。 でもそれでも僕はサガ先生に見られていると…たまらないんだ…。 声が出るようになって最初に、サガ先生は僕に「愛している」と言ってくれた。 そして「こんな愛し方しかできないわたしを許してくれ」とも…。 その後、早速僕は傍にいたアイオロス先生に犯されたけど、僕は幸せだった。 あれから、ちゃんと学校にも行ってるし、先生が借りているあのマンションのあの部屋にも 毎日のように通っている。 「休むと感覚が鈍るから、ちゃんと毎日、しなさい…なにしろおまえはそれがないと生きていけないくらいの淫乱なんだから」 サガ先生はこう言って躊躇う僕をたしなめる。 …今なら分かる。 そう思わないとサガ先生の心が壊れてしまうんだね… それだけ僕の裏切りは罪深いんだ。 たとえどんなに僕を愛していても、サガ先生はもう決して僕を許してくれない。 もう僕は…ダメなんだね。 他の人に抱かれるたびに僕は汚れてこなごなになってゆく。 友だち同士でするなんて気がおかしくなる。 でもサガ先生が苦しむよりは、どれだけましだろう。 僕は本当に、いけない子なんだ。 だからこれでいいんだ。 僕はサガ先生のためなら誰にでも喜んで尻尾を振る。 好き嫌いしないで『エサ』もちゃんと食べる。 …最近はちょっと食欲旺盛気味なほどだ。 我ながら忠犬のようだと思うのに、サガ先生は僕を気まぐれな猫だと言う。 デスマスクなんて僕を猛獣扱いする。 アフロディーテやシュラはもちろんミロも、アイオリアも、今はクラスの皆が僕と遊んでくれる。 サガ先生はあと数日で退院。 帰ったら先生のうちで僕を飼ってくれるって。 厳しくしつけ直してくれるって。 鎖でつないで毎日遊んでくれるって。 「ごほうび」も「おしおき」も楽しみでたまらない。 サガ先生… 一日も早く先生が欲しい。 だから今、頑張って「おあずけ」に耐えてる。 僕は先生の忠実な、ペットだから。 終 |