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シャカの話す英語は綺麗。

見事なまでのクイーンズイングリッシュだ。

心地よいリズムと自然な強弱。

なんてことない教科書の文章が急に生き生きとしてくる。

悔しいけどやっぱり英語は君にとっては母国語なんだね。

ちょっと聞きほれてしまったよ。

「さすが。」

「君が誉めるなど珍しい。」

「全然インドのなまりがない。…イギリス式だね。僕もそのくらい舌が回るといいな」

「ふむ…だが日本で教えられている発音は米国式ではなかったかね?」

「僕はアメリカ式の発音は好きじゃない」

「何故?」

「アの音、口を大きくあけるアの音が苦手」

「何故」

「…口を大きく開かなければならないのが恥ずかしい。」

絶対笑われると思ったのに真面目な顔をして近づいてくる

「な…何?」

「コツがあるのだ。協力しよう」

そういうとシャカは僕の耳を両手でふさいだ。

「こうすると自分の声がよく聞こえるだろう?」

自分の声どころか心臓がバクバク言ってるのも聞こえるよ!何だって言うんだ…もう…

「もっと力を抜きたまえ」

「でも…」

「恥ずかしいなら目を閉じていたらよかろう」

「…」

「声を出してみたまえ」

「あ…」

「もっとだ…もっと力を抜け」

「あー…」

「もっと」

どうでもいいんだけど僕が懸命に発音しているのになんだか楽しそうな声なのが癪に障る。

「あー!」

「まあ、悪くはない。今度は単語と一緒に発音してみよう」

Lの音はわずかに舌先を歯の根に…thは慣れるまでもうちょっと舌を歯に挟んだほうがいい…とかいいながら

シャカは僕が目を閉じているのをいいことに好きなように僕の顔を触る。ちょっと!眉毛は発音に関係あるか!?

「どう?」

「君は…歯並びがいいな」

「やっぱり聞いてない!?」

骨格が…とかいいながらシャカはいつのまにか僕の喉元に手を伸ばしてる

「…何をしてるの?」

「君の感触を確かめてる。」

「そんなもの確かめてどうする」

「どうもしない。心地がいい」

「…は?」

「ここはやわらかいな…」

「何をする…ちょっとシャカ!」

「うむ。そのくらい思い切って口をあけたまえ」

「……!!」




……そう。そんなこともあったっけ。

なんか…良く考えたらていよくからかわれただけじゃないか…

今思えばよくおとなしく目を閉じてたものだ…

思い出すだけで顔が赤くなる…

…何をやってたんだろう僕は



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はい、何やってんでしょうわたしは…

…さわやかな話にしたかったのにおかしいな。
本当はシャカがムウ様の口に指を入れる描写もあったのですが
あまりにちょっとアレなんで削除しました;

(合唱等の発声練習ではそういうことしますよね・…!?)

えー…続きます〜。





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