な ぜ 人 の 話 を 聞 か な い の か。〜EPISODE ZERO中編・感想という名の叫び〜 もう、今回それがメインではまったくないんですが、そこがどうしてもつっこみたくてまず一言! シュラの人の話を聞かないぶりが光ってました。 アフロディーテは何か感づいていたようでもありましたが…。 人の話を聞かない!そうでした、そう、熱血とはそういう謂いだった… なんか、項羽と劉邦とかああいう「〜〇〇は激昂した」とかで始まるようなそういう世界…! すがすがしい程の脳筋、いや体育会系で、もうさすがというほかない。 まあ、説明も難しい状況だし、そもそもアイオロスはあれはサガではないは思うだろうし、サガに似てるけどサガではない教皇の中身が いきなりアテナを殺そうとした…本当のこと言っても信憑性ゼロですね。アイオロスの性格、あの竹を割って割りっぱなしのようなあの 率直な性格では、そしてあの状況では頭脳プレーは無理…。 そうなるしかないか。 アイオロスは技は使わないだろうなと思ってましたが、やっぱり盛大にやられていて、反撃もろくにできず、 いや、あえてせず、アフロディーテの紫の薔薇(ダガーローズ!カッコいい。そのまんまですがかっこいい) を全部受ける。 そして9〜10歳ともなると、修行は完成し、アイオロスほどの黄金聖闘士に直撃すればかなりのダメージを与える ことができるくらいになっているのかという事実も確認しました。 アフロディーテはサガに忠誠を誓うわけですが、どんな思いで、教皇の宮まで薔薇で埋め尽くしたのか…。 あのスタートが何もないところが本当にすべての始まり、というところで、素晴らしいです。 アイオロスにとっても可愛い後輩ですよ。でも、それとは別に助けた理由が、ハーデス軍との戦いに備えて 黄金聖闘士を減らすわけにはいかない、という理由です…ということは逆の立場なら、血の涙を流しながら アフロディーテを倒してますよね。聖域の軍隊というか、規律というか、そういうものが垣間見えました。 でもでも、そこで去り際に、アフロ、っていいましたよんね。 皆アフロって呼んでたんですね!号泣。 そのアイオロスの声はきっと優しかったと思います。 そして結構遠い!昔はあまり気にしなかったけれど聖域の階段結構遠くて、大変ですよね。 そしてシュラの激昂ぶりが!もはや問答無用って言ってるけど、最初から問答無用ですよね。 なんかシュラ像を考え直さなければならないかもしれないと思いつつ、その真面目ゆえの熱さで、紫龍と性格合っているとおもう。 アイオロスとシュラの戦い、読めば読むほど一つ一つの台詞が重いです。 もう言葉が通じない場合は拳で語りつつ、それでも、同じアテナの聖闘士であり、敵ではない、という その言葉の重さ。 「アイオロス、あなたは…」の最後のコマ、これをずっと引きずっているわけですよね。 そして、壁に文字を刻むアイオロス。自分が死ぬかもしれないというのにまったく動じていない冷静さ、凄い。 英雄とはこういうものか…という話を聞いて、さららにその確信が深まったという感じです。 そして、動じまくりのサガ…そのうろたえるタイミングがシュラとの戦いの最中なのはおそらくアテナの小宇宙を感じたのでしょうね。 悲劇とうのはこういうものか、と彼の今後と罪の重さにこちらまで暗澹たる気持ちになります。 早くも次で終わり!? デスマスクがどの程度いい仕事をして、とどめになってしまうのでしょうか。 それともそれはスルーでしょうか。光政翁、出てくるかな!? いやあ、黄金聖闘士!戦ってる、しかもアイオロスが戦いの場に身をおいてるそんな場面をこの2018年に拝めるなんて…!!! 世界中から大反響、と帯に書いてありましたが、それはもうめちゃ当然でしょう。 そして堂々たる風格。まさに正典、(わたしにとっては)聖典。 他の漫画とは次元というか格が違うというか、世界観の濃密さが違いますね。ううーん、素晴らしい。 前は一回チラっと見て、死にかけて、それで一か月放置してしまいましたが、 今回はだいぶ?比較的冷静に読み直して、それでも心熱くて、ああ、原作読み直そうと思う油です。 深く、しかも相当真剣に全身全霊でのめり込める作品があるって本当に幸せだと思います。 とりあえずもう、わたしも倒れそうなので、寝ます。 180119夜 |
「金ハ絶対性・永遠ニ不滅ナルモノヘノ思慕デアル」〜EPISODE ZERO感想(叫び)その2〜 森荘己池の詩「詩と骨と文字」の一節から。 はい、どうも、まだ最初の一話を一回チラッとしか読んでないのに、次のジャンプ、もといチャンピオンレッドが明日発売だよう!!狂喜乱舞な自体なのだけど心の準備ができてなくて取り乱してます。シャカがシャカシャカしてるのをちょっとふんじばって、二回目、じっくり読んだ感想など!(←あとからみたら、感想でなくて叫びになってました。) まずは表紙から。出遅れて二か所で注文した油は、さらに発売日当日、神楽坂の某書店で、星矢の表紙!!!!を見て、星矢と同じような顔をしたと思います。「何ィ!」というような、そして小宇宙を燃やすときのようなあの口です。 そして見れば見るほど、丁寧に描かれていて、感無量なうえに感無量です。 懐かしさすらある黄金のサジタリウスの矢。 これを壁から引き抜く星矢が表紙。素晴らしい。まさにこれしかないシーンです。 もし語られるのであれば、その壁に込められたアイオロスの遺した意志。 まるで、神話を紐解くような気分になります。 本当に物語の最初にふさわしい。 また、開けると、そのまま直で物語が始まる!!余計な広告が目に入らない作りに なっているのも心憎いです。 満天の星空を、いきなり一筋、星が流れるのです…。 そして今カラーで明らかになるスターヒルの(ですよね)異様さ。 魚眼レンズ的な非常に凝った俯瞰です。通常ではない空気が、時空が漂うことがよくわかり、そしてこの西王母でも出てきそうな山はいったい…(驚愕)。 そしてやたらデカい。ぜったいアクロポリスにないですよね、素晴らしい。 さすがサガが昇るの大変だという山。ところどころに白骨のように見えるのは神殿。 俯瞰してみるいかにも遺跡風の神殿が正確なのも個人的にはおおー、と思います。 そう、ギリシア神殿は、屋根が木造だから、屋根は残らず、列柱部分と真ん中の神像を収める壁面、そして礎石が残るのです…。円形墳墓トロスもあるじゃないですか。デルフォイか、はたまた残り具合からパエストゥムか…。 資料見て丁寧に仕上げられてる風に、個人的にも感激するのであります。 それでいて、緑の園は何か。気になるところ。処女宮の庭…じゃないよなあ位置的に…などと思い、脳みそが働きかけたところ、次のページでもうそんなのどうでもいい!となりましたよ!!!! みんないるー!!!女神像の足元に、とても超次元的に、でもとっても星矢っぽく 女神の降誕。数えちゃいましたよ。11人いる。何回でも数えますってばよ。 みんなちっこいながらも聖衣着てる!!!集まってる。 そしてめっちゃ若いシオン。シオン、ほんと、そのお姿はいったい… やってくれますよ。そのまんまですよ。 そんな超ぴんしゃんしていながら「しかしわたしはもはや老いた」 そのいささかスローな口ぶりに、老いを感じるべきでしょうか。 これ、原作のあのときのあれだなあとそのまんまだあああと思うともうほんとに・・これ・・・! 跪いてるし!またしても数えますよ。ムウ様とアイオリア、隣じゃん!!! この星座じゃないさりげない描き方も素晴らしいです。いろいろ考えます。 アルデバランとシャカは心根がやさしい(多分御大設定では)ので一緒なのかなとか。 皆右ひざついてるのに、シャカだけ座禅…うん、すばらしい。 そしてそれからカラーページをめくるともう!!!衝撃ですよ!!! ムウ様かわいいいーーーーーーーー!!!いや、みんなかわいーーーーーーー!!!!!!!!!!!!! ちょっとアルデバランどうしてそんなにキラキラしているの! そっしてアフロディーテとムウ様だけ、唇がほんのり紅色なのはもうどうしてくれるて感じですよ。肌の色も薄いですよね。 ムウ様の! あの、ちょっと三白眼な大きい緑色(やっぱり緑色、そして眉毛は髪の色と同じ!やっぱりあれ眉毛と認識されているのか…それでいいのか…) ちょっとしもぶくれな子どもな感じがめちゃくちゃ可愛い・・・ いやあ、正月に5歳の姪を見て、子供の肌ってきれいだなあ、造形的にキラキラしてるなあと思ったばかりなので、この可愛さ加減がリアルに迫ってきます。 やわらかそうなほっぺたこれ・・・そっとつんとしてみたいです。 すでにお利口そうな雰囲気が漂って、すでにムウ様になっているのが素晴らしい。 貴鬼とは全く違いますよね。もちろんいい意味で。 アルデバランもすでに体は大きかったけど、顔が可愛いのなんのって。 なにこの大型犬のような安心感のある可愛さは… サガは、若干焦点合ってないような、すこし不安げな風にも見えます。 まだ可愛さのある少年風なのに、デスマスクったら。 デスマスクったら!!なんでもうそんなすでに悪そうな目つきなのか。 目は赤でそれはそれでテンションあがるんですが、眉毛、整えてるかのような眉毛、口角上げた笑みといい・・ちょっとそのすぐうえの天使と同じページにいるのになんというワルっぷりでしょう。素敵。 そしてアイオリアがまた、アニメ劇場に出てくる主人公みたいな仔犬っぽさ。なんてきれいな青い眼なんでしょうかね。 たぶんこのぶんだとシャカも開いていたら同じような色味かもしれませんね。シャカはあの、仏像の前で泣いてたときよりも、若干成長した感があります。 童虎も、老師でなく童虎とあるのもここならではで!! (やっぱりすわりっぱは美容によくないのかとちらっと思ったのは内緒です) ミロはやっぱり好戦的というかやんちゃな風に描かれてて、ときめきますが、 ほっぺたつまみたいよう。かわいいよう。 そしてアイオロスの美形具合はどうしたことでしょう。 マスクもあいまって、主人公の一人というのが良く分かります。 アイオロスとサガの話ですよね。これ。 なんか久々に車田的正統男前を見ました。かっこいい!かっこいいよ!!!! シュラもすでになんでゴルゴ線が出てるのか。デスマスクもだけど。 10歳。10歳!!!まあ、わたしも10歳の頃は強くなりたくて柔道始めたから、10歳は物心ついた、子供の中でも大人なんだろうなあ。 そして車田世界では15歳で元服なイメージですよね。お城とか継ぎますよね。 そうですよ、ほかでもない教皇になるんですものね。 カミュも、ニヤニヤせずには見られないこれ、昔のアルバムを見てしまった感が 半端ないですね。凍死してもいいからほっぺたをつつきたくなるお顔です。 これ、今は更生?還俗?してるカミュファンの友人にうっかり送ってしまおうかと思うレベルです。かわいすぎでしょお。 アフロディーテが髪の質感といい、別格扱いなのも素晴らしいです。 もうこの美しさで男っぽいところが最高なんですよね。 後ろの小宇宙の色なのかイメージカラーなのか、ピンクだし。 そして次のページ、伏線というか、シュラによる状況説明ですよね。ほんとにおことばですし、出過ぎてますし、シュラってああいう余計なことをいうキャラだったのかと結構驚きです。まあでも伏線ですよね。そしてアイオロスとサガの見つめ合うシーン、この車田風味大好き!!!!! また新たにこの見つめ合いのコマが見れるなんて…!!!!もう、ザシャアアアア!! 甲乙つけがたいとか、他の黄金聖闘士の状況を説明したりとか…! そうか、天才設定、幼い、うん、原作でのいろんな設定が蘇ってきますよーーー そうでしたよーーーー! シオンの台詞が簡潔で素晴らしい。そしてずっとアテナをやさしくだっこしたままというのがもうなんていっていいのか、 そして出た!!「おまえは悪だ!」 一ページごとに結構死にそうになってるんですが! 一気に読み進めてしまいますよ。でもこのあまりに妥当な、この簡潔極まりない、 アイオロスの言葉、そして訓練着のサガ(レア!髪もみじかめ) このところふさぎこんでいるようだが アイオロスがちゃんと観察している なにもない サガはあいかわらずわかりやすい隠し事をする ならばよいが 騙されてる!!!そのシンプルさ、さすがです。 すべてにおいて勝っている…のアイオロス、そしてその後の発言。 「ちがうのだ!!」最高! やっぱりそう言うよね!!!!(つい、オレはって言ったよ!ほほほほう) やばいですよーーーーサガーーーー!!!!! そして13ページの泉というか水面に写す場面! 何度も言いますが、すっごくすごくすごくギリシア神話っぽい!!! どこのナルシス!水鏡!!!! そしてなんといってもギリシア神話では、神様が理不尽に主人公に苛烈な試練を課す、主人公になんの落ち度もないのに、悲劇が襲うというアレですよ。 めちゃギリシアだああああ で!ここでまた奇声をあげずにはいられない。出るとは思ってましたが やっぱりでましたよ黒サガああああああああ!!!! もう会えないかと思ってた相手に再開したような、本気で動機が大変なことになりました。 あの悪そうな顔!まさに悪の化身。どこで魅入られたのか…、 おろかな人間などのために、と言わせてるところから、人じゃないのバレバレですね。 そして出た、ウワーッハハハ。ウワーッハハハ! すでにこの展開は原作にあるので、原作通り…その原作通りのストイックな、 刻々と自体が変化してゆくさまが、まさに正典と言った感じです。 翌日、ちびっこの黄金聖闘士たちが・・またけなげな風に。 なんともいえない。皆でひとつの台詞をいうのが、いい意味でとてもなんともいえない。年のせいかな、涙ぐんでしまう。 「たのもしいヤツらですね、アイオロス」 「うむおまえらならば大丈夫だ」 シュラの動きだけが想定外。なにこの腰ぎんちゃくのような…。そういうやつだったのか。 (そして。そして行方が知れないというのがムウ様なんです!!!!!! サガムウ発動して邪にならないよう、純粋に楽しめるよう、これは自分を押さえるのに苦労しました。) すでに16頁の駒では、表情が落ち着いているところも素晴らしいと思いました。 なのになのにみんながシリアスな面持ちなのにそんななかアルデバランが満面の笑みって。 ちょっとー和むわ!あまりに和みすぎるこの昼間の世界と、闇に飲まれてしまったサガと。 そんな思いでみて、デスマスクとアフロディーテの会話ですよ! アフロディーテがバラを咥えてはいるものの、少年ぽく寄りかかってるところとか、まったく少年ぽさのかけらもない、チンピラ風な算段をしているデスマスクとか。 この二人は冷静にサガについたことは容易に想像がつきます。 二人に会話させる、デスとアフロ呼ばわりなところもうん・…うん… 気の置けない仲間感が出ていていいし、サガのことを皆一目も二目も置いてることが ひしひし伝わってきて、これもまた車田風な世界だあと浸ります。 そして一応、失踪したら心配されてたのね。そして心配されながらも適度に放置されていたのね。さすが聖域だわ、と思いました。 ありえないことですが、そこらへんで転んで頭打って死んでいても、発見されなそうですよね。誰も探してるふうがないところが、さすが聖域です。 そして手を振ってる〜〜〜!(これは某さんより聞いてましたが、小さい、細かい、芸が細かい…!そうですよね。アイオリアに振らせるあたり…! これが最後の別れだものなあ…) そのあと、また原作と同じ場面。同じ場面であることが重要なのです。と思います。そうでなくてはならない。 (「アテナとともに死ね」、のコマのサガ(黒)ちょっと待ち受けにしたいと思ったのは内緒です) さらに追加されているはサガの心の声…!!! うわあああん、サガーー!!!!!となりました。 前にもしつこく描きましたが、もうサガああああああ!!!!!ってなりますよおお!!!! あの最後の見せコマの、歌舞伎の見得のような決定的な瞬間ですよ。これはサガが嫌いな人でも心つかまれそう。 もうっわたしなぞ何回攫まれてもまた全部もっていかれるううううさがあああああ そして次!アイオロスが戦うのですよね!!!!まさかバトルが見られるとは!!!もうほんと 明日が楽しみというか寝れない勢いです。 もう考察とかはしない、いや、できない。もう目や口や精神やらすべて開いて前のめりで待つのみです。 ああ、もう印刷されて書店にならんでるよね。という余計なことだけは気になります。 明日稽古の前に寄れる本屋さんで予約したのできっと入手できるはず…そしてももう一冊やっぱり買ってしまいそう。 何回も言うようですが、台詞の一つ一つがですね。簡潔で、物語なんですよ。 余計なものが一切なく、大胆に、しかしちゃくちゃくと話がすすんでいく。 これしかない感じ、堂々たる正典の貫禄に圧倒されます。 もういやもうほんと明日が、今日ですけど、待ち遠しい。 稽古だから寝ますけど、眠れなそう。 180119未明 |
「神話」のはじまり 〜EPISODE ZERO感想〜 (チャンピオンレッド2018年2月号、2017年12月19日発売、秋田書店) とんでもなくお久しぶりです。生きてます。ぼちぼちトップに出ては、迷走ぶりをさらしておりました。 ええと、はい、はい。…先日19日発売でした車田御大の"EPISODE ZERO"ですよ!!! ついさっき、ようやく拝読しました。そして興奮のあまりくるくる回転しながら過ごしていたのですが、 Topに書ききれなくなり、こちらで。 いやあ、現在2017年の12月、西の夜空に細い月がかかる、暮れの日本です。 ちょうど、昨日、両国のちゃんこ屋でゾロアスターの研究者と鶏わさと死後の世界について語り合いながら「星の光はすべて過去なんだ、過去は消え去ったりしないで、ずっと降り注いでいるんだ」とかいう話をしていたところに。 30年の時を経て登場した御大のエピソード・ゼロ!!!(ドォオオオオン!!!!) 雑誌自体は久しぶりに買うので、複数の書店を探し、結局二冊買うことになったのはよいのですが、なかなか読めず。いつもだいたい終電なのですが、今日こそは全てをなげうって(ほんとに)早く帰ってきました。 本当はもう少し早くなげうちたかったのですが、発売日の19日は帰りは終電で、本屋にもゆけず、20日は始発で朝練にいって、午前中三鷹で仕事をし、午後早稲田、神保町、神楽坂・飯田橋、そのあと終電まで両国という形で、1時に帰宅し、2時から少し練習をし、3時から仕事の用意をしたら朝になってしまったので、読む機会を失い、さきほど帰宅して正座して、読みました。読みました…。 読みました!!!!!!!!!!!!!!! 読みましたああああああああ!!!!!!!!!!!!!!(ことばにならない感慨にしばらくのたうちました) まだ一回しか読んでないこの状態で相当な興奮状態になっているもので、とりあえず文章にまとめとかないと、書いてます。 第一の感想は、 大いなる物語、神話の始まりはきっとこんな感じだったろうなという確信です。 ホメロスやアポロドロスの世界ですよ。まじ。 とても静かに、しかし確実に大きな物語が始まってゆく感じ。 シンプルで、余計な装飾が無くて、それでいてあの緩急や間、・・・つまり車田なんです。なにもかもが!! はい自分でも変な日本語を書いてるのは分かってますが、そうとしか言えない。 以下、話の具体的な説明はなしでネタバレも含む叫びを羅列します。 まあ、ストーリーの展開はすでにわかっているので、ネタバレもないのですが、ここまで期待が大きく、ここまで周知の話で、ここまで打ちのめされるほどの正統派世界を構築できるのは、さすがご本人。車田御大ですよ。偉大ですよ。 ほんとに!凄くすご〜〜〜く期待していて、そしてそれが十二分に裏切られないどころかさらっと上回る!という経験は今まで生きてきて、そう何回もできないものです(胸が苦しい)。 最初から夜。夜!降誕のシーンです。独特な車田世界が広がります。スケールの大きさ、夜空、女神像(ドオオン)、集う黄金聖闘士たち。 数、数えてしまいました。ちゃんと11人いる!!!テンションあがるううう。 さらに死にそうになったのは、見開きですよ。ムウ様!!!!小羊、じゃなかった、仔羊!幼い!!!微妙にかわいくなくてそこがたまらなくかわいい。目が座り気味。ムウ様!小さいころからムウ様!!!グリーンの瞳に金髪ですよーーーー!!!可愛い!!!ヤバいですよ〜〜〜〜〜子どもだよ〜〜〜〜〜!!!!(超悶絶) ムウ様ほか、幼い(?)カラーの!ゴールドらに内心ジタバタしつつ、それでも真剣に読み進めました。 老け顔とは何かということがちらつくのも御大の世界の醍醐味です。きっと内面性も外見にバリバリ反応しているのでしょう。それだからシオンも自分で年老いたといってるのに若々しくピンシャンしてました、この中身シオンなんだよなあとか、シオンまともな風にしゃべってるなとかうちふるえつつ・・・。 シュラ―!!!ちょっと先走っちゃう感じのキャラクターなのか!そうか!! アイオロスーーーー!!!!まともである!!!!すごい。まともである!!! なんかこれ、神話で殺されるタイプのまともな人間、アベルとかそういう風を感じるくらいの義人。英雄っぽさ。超裏表なくさっぱりした大人物です。 そしてサガーーーーーーー!!!!!!!!! おもいっきり裏表していて苦しんでいて素晴らしいです。サガ―!!!!!! 個人的には御大の黒サガに会えて、萌え的にもときめいてしまいました。あのあくどい顔たまらん。 デスマスクのチンピラ具合とかアフロディーテとのやりとりとか、いや、ほんの1、2コマなのにキャラが経ちまくっている。それ以外ないという感じ。筋が通ってて素晴らしい。デスマスクはやはりああでなくてはと思いました。 アイオロスに対するサガの厚い信頼が伝わってくるのがよかったです。コンプレックスがあったとかひそかに自分のほうがすぐれてると思っていたとかとかではないところが、ほんと、サガの性格を分離したなという感じです。ほんとにシンプルなのですが、サガの心の葛藤が伝わってきて素晴らしかったです。 そしてやはりサガはどこまでも涙が似合う男です。 ムウ様は現時点では他の黄金と同じような扱いでした。黄金いわゆる年少で特別扱いされてるとしたらアルデバラン、あのかわいさったらない。みんな仲よかったんだなあと思わせます…。あの無垢さ。シャカですらおとなしく並んでいる。しかし黄金皆が修行に出るというのは新しい気もします。そうすると聖域超手薄ですね。黄金同士のかみ合わない感じもマイペース(?)な感じも納得できるという。 いや、ほんと、あっという間に読み終わってしまいましたが、しばらく放心でした。その後、うろたえた怪文を送ったり、意味不明なつぶやきをしたりしつつ、この迷走状態を記録すべく駄文を書いてるわけです。 いや、まだ一回しか読んでいないのにこの充実感。コマやらがすべて頭に入ってしまっているかのような分かりやすさとシンプルで深い話。素晴らしい。シンプルさが思うに一番難しいのですよ。 確かに全盛期の筆圧とかペンの勢いはないかもしれませんが、何よりですね、御大の作品に対する愛情がひしひしと伝わってきて、本当に泣けます。 そして今さっきあとがき、拝読して。 御大!(笑)・・・御大!(泣) こんな感じです。飾らずカッコつけるという高度な・・・ 24日にも読みますとも!!! なんか、一コマ一コマずつ語りたいような気もしますが、今日のところは第一読後感を反芻しながらニヤニヤしたいと思います。余韻に浸ります。もう本当に幸せなことです。ここまで惚れこめる作品に出合えるということと、それをこうして分かち合うことができる人がいるということは。 以下は自分の話で恐縮なんですが、もう馬齢を重ねまくり、職業病もあって素直な気持ちで芸術系の作品に立ち返ることはないだろうと正直生意気にも思っていました。 時代背景とか、これからのプロットとか、常に作者の裏側を読みながらどこか冷静に作品を見る・観る、そんな損な人間になっていました。 それがですね。一瞬で中学生に戻れた…。 もう、日ごろの行いがろくでもないのにこんなに幸運なことがあってよいのかしらと思っています。 本当に次が待ち遠しいです。ものすごい量の萌えの補給です。同時に二次はやっぱり二次と思ってしまうのも諸刃の剣なのですが、次が二か月後とほどよく飢えるのがよい方向性にいくといいなあ。 以上、小学生の作文並みで、まとまらないにもほどがありますが、本当に好きなものの前だと手も足もでないってやつでしょうか。とにかくしちめんどくさいことはなしに、ほんとうに面白かったです。くどいようですが、次が楽しみでなりません。わくわく久しぶりに昔のような清い気持ち(当人比)で正座して待ちます。 そして年末年始やら強化練習やら、死なないで乗り越えようと誓いました。 冬至なのに春が、いや一筋の光がうす暗い雲間から差すようなそんな気持ちです。それを登っていけたなら、その雲の上に聖域があるのではないだろうか的な。 171221 |